十日会

十日会

事業報告

平成15年度

定例総会

日時/平成15年3月13日(木)19:00より

場所/めっきセンター 4階会議室

出席者/31名

議案

  • 第1号議案 平成14年度事業報告承認の件
  • 第2号議案 平成14年度決算報告承認の件
  • 第3号議案 役員改選に関する件
  • 第4号議案 その他

右は、縄田敏治氏揮毫 「議長」

議長

4月例会

講演会「十日会の生い立ち」

日時/平成15年4月10日(木)19:00開演

場所/めっきセンター4階会議室

出席者/36名

講師/福井 通祐 氏 福井電化工業株式会社 代表取締役 会長

福井通祐氏

十日会が創設された昭和23年頃のめっき業界は、戦後の混乱により必要な物資も乏しい中で、我々の先輩方が十日会の活動を通じて、電源、濾過等の設備を工夫し、技術の向上を目指す事により、今日の多くのめっき技術を確立され、その後も公害対策などで業界をリードしてきました。そして今、我々は製造拠点の海外移転などにより、大きな転換期を迎えています。そこで、4月例会では、十日会設立時からの会員でいらっしゃる福井通祐氏に、草創期の十日会の様子や高浜次郎先生のご活動、また、戦前、戦後から高度経済成長、そしてバブル崩壊に至るまでのめっき業界の様子や、ご自身の苦労などをご紹介頂くとともに、「現在の経済状況は景気が悪いのではなく、世の中が変わったのだ。」との福井氏の現在の世相に対する見解をお話頂き、80歳を過ぎてなお、「開拓者の精神」を持ちつづけていらっしゃる先輩から、現会員に力強いエールを頂きました。

>>詳細

5月例会

十日会会員メーカーによる新製品紹介

  • 上村工業株式会社:光沢性に優れた無電解ニッケルめっき浴「ニムデンNKY」
  • 株式会社三進製作所:ランニングコスト低減型ろ過機 「エコエースTタイプ」
  • ユケン工業株式会社:3価クロムクロメート 「メタスYFAシリーズ」

日時/平成15年5月12日(月)19:00開演

場所/めっきセンター4階会議室

出席者/40名

>>詳細

工場見学会

日時/平成15年6月21日(土)〜22日(日)

見学先/株式会社 協和 高崎第一工場、第二工場

宿泊先/伊香保温泉 ホテル 木暮

出席者/28名

今年の十日会優良工場見学会は、2月例会で「中国進出の苦労話」をご講演頂きました由田 猛様が社長を務めておられる 株式会社 協和 高崎第一工場と第二工場を見学させていただきました。

見学はまず、高崎第二工場より始まり、会社概要の説明を頂き、こちらで生産していらっしゃる製品の完成サンプルを見せていただいた後、プラスチックや亜鉛、アルミダイカスト用金型の設計、製作工場を見学。その後、アルミダイカスト製造行程を見学し、コールドチャンバー式ダイカストマシンを間近に見ながら、マシンから出てきた成形品をプレスしたり、ショットを打ったりしている様子を皆、興味深く見学しました。

その後、バスにて第一工場に移り、携帯電話や自動車部品向けプラスチック上のめっき工程を見学。電子顕微鏡や原子吸光光度計などを備えた分析室も解説を交えながら見学させていただいた後、会議室にて由田社長、仲二見高崎第一工場長、山田高崎第二工場長に質疑応答をしていただき、二年前に取得されたISO14001に関する事などを中心に、多くのお話を伺い、非常に意義深い工場見学会となりました。大変お忙しい中、快く見学させて下さいました由田社長はじめ、両工場の皆様に、心より感謝申し上げます。

(株)協和高崎第一工場前にて

見学終了後は伊香保温泉のホテル木暮にて宿泊し、十日会の真髄の一つである「大いに飲んで、大いに語る」を実践するとともに、懇親を深めました。

7月例会

講演会「めっき難素材の前処理法 〜 新しいめっき技術へのアプローチ」

日時/平成15年7月10日(木)19:00開演

場所/めっきセンター4階会議室

出席者/41名

講師/土井 正 先生 東京都産業技術研究所 主任研究員

土井 正 先生

7月例会は、東京都鍍金工業組合連合青年部の皆様と合同の講演会として、十日会特別会員でいらっしゃる土井正先生に、めっき難素材の前処理法を解説した全鍍連発行の冊子「新素材の前処理法」をテキストとして用いて、チタン、セラミクス、マグネシウム、エンジニアリング・プラスティック、焼結合金などの、めっき難素材の前処理法を解説していただくとともに、先生の「クエン酸を用いたニッケルめっき法」の開発のご経験から、我々が新しいめっき技術等を開発するには、どのようなアプローチが必要か、などをご講演頂きました。

>>詳細

8月例会 納涼会

日時/平成15年8月23日(土)18:00より

場所/月島 スペインクラブ

東京都中央区月島1−14−7 Tel 03−3533−5381

出席者/35名

今年の納涼会は、地下鉄月島駅より徒歩2分。倉庫を改造したスパニッシュレストランで、スペイン人シェフが作り出す本場の料理とビール、ワインとスペインの甘いお酒「シャングリラ」を楽しみました。

例によって大いに盛りあがり、消費したビールが、ピッチャーで20杯、赤ワイン、白ワインが30本、シャングリラやソフトドリンクを少々・・・、確か35名の参加だったはずなのですが、このアルコール消費量!こうして、十日会のもう一つの真髄である「大いに飲んで、大いに語る」を実践してしまったのでした(@_@)

十日会の大型先輩と小型先輩? 圧巻、35人前のパエリア!
新婚さんと、ただいま募集中さん

9月例会

パネル討論会「土壌汚染の実態と、ますます厳しくなる水質基準」

日時/平成15年9月17日(水)19:00開演

場所/めっきセンター 4階会議室

出席者/37名

パネラー/東京都環境科学研究所所長 志賀孝作氏

       十日会会員 永田一雄氏、遠藤清孝氏

十日会は、「討論する、司会する、協力する」の修練を、さりげなく技術研究の場で行うことが、創立からの活動の真髄です。

ところで、環境に関する様々な規制は、ますます厳しくなるばかりであり、今や環境規制は、EU対米国に代表される様に、国際戦略の手段として利用され、我々めっき業も大きな影響を受けています。

そこで十日会では、この様な規制に対し、ただ先行きを案ずるばかりでなく、これからどの様な対応をすべきか、我々に出来る事は何なのか、についてを考えるべく、討論会を開催しました。

今回は、土壌汚染対策法に基づく指定調査機関である東京都環境科学研究所所長 志賀孝作氏に、土壌汚染の実態をご説明頂くとともに、環境省の中央環境審議会にパブリック・コメントを提出された十日会の先輩である永田一雄氏、遠藤清孝氏をパネラーに迎え、環境省が新たな水質環境基準の制定を行うにあたり募集した「パブリック・コメント」とはどんなものなのか、その効果は果たしてあるのか、等についてパネルディスカッションを行い、十日会会員もインターネットを通じて、環境省の動向に注意して、パブリック・コメント等に積極的に参加しよう、等の意見が多数出されました。

11月例会

講演会「1000億円を失って知った価値の根源」

日時/平成15年11月10日(月)19:00開演

場所/めっきセンター4階会議室

出席者/33名

講師/株式会社ツカサ代表取締役社長 川又三智彦氏

川又三智彦氏

11月例会では、株式会社ツカサ 代表取締役社長 川又三智彦氏に「1000億円を失って知った価値の根源」と題して御講演を頂きました。川又氏は家業の不動産業を継承し、老朽化したアパートの有効利用として始めた「ウィークリーマンション」を6室よりスタート。1980年代のバブル経済の時代に大きく業績を伸ばし、1988年2月発売の週刊現代に「日本の金満家」の一人として掲載される。しかし、バブル崩壊により、1000億円の資産家から、1000億円の債務者に。しかし、その逆境に負けず、現在は、地域密着型不動産事業をはじめ、情報サービス事業、介護・医療福祉事業などを展開。また、起業家支援のため、7u程の広さのレンタルオフィス事業や、セミナーを開催されていらっしゃる川又氏に、大変ユニークな御講演を頂きました。

>>詳細

忘年会

日時/平成15年12月10日(水)午後7時より

場所/水月ホテル 鴎外荘

台東区池之端3−3−21 Tel 03−3822−4611

出席者/35名

平成15年度の忘年会は、幹事の上村おねえさまのご紹介で、上野池之端の「水月ホテル 鴎外荘」にて開催しました。このホテルの敷地内にある、118年前に宮大工により建築された森鴎外の旧宅内の、彼が文壇処女作「舞姫」を執筆した部屋『舞姫の間』を会場として、京懐石料理を味わいつつ、文学の香りとともに?皆でこの一年を振りかえり、また、来年に向けて「大いに飲んで、大いに語り」ました。また、当ホテルの女将による『舞姫の間』についてのウンチクと、縄田元会長の質問からの、欄間に掲げられた書画の解説は、とても興味深く、まさに「へ〜」の世界でした。

新年会

日程/平成16年1月25日(日)午後1時より

場所/トニーローマ 三番町店

東京都千代田区三番町1 Tel 03−3222−3440

出席者/45名

十日会恒例の新年家族交歓会を、皇居千鳥ヶ渕近くのトニーローマ三番町店にて、ご来賓として東京都鍍金工業組合の大村功作理事長をお迎えし、会員の奥様、お子様、多数のご参加をいただき開催しました。手づかみで豪快に食べるバーベキューリブと、名物フライドオニオンリングスなどを味わい、アメリカンカジュアルな雰囲気の中、「ジャンケン・ポイ・ポイ」ゲームなどで大いに盛りあがり、楽しいひとときを過ごし、今年一年の繁栄を祈念しました。

あけましておめでとう! 第18代会長とドラマー籠さん なかまた幼稚園にようこそ
あけましておめでとう! 第18代会長とドラマー籠さん なかまた幼稚園にようこそ
 
大いに飲んで、大いに語る お誕生日、おめでとうございます♪ お誕生日、おめでとうございます♪
大いに飲んで、大いに語る お誕生日、おめでとうございます♪ お誕生日、おめでとうございます♪

2月例会

講演会「欧州めっき企業の生き残り戦略と現状」

日 時/平成16年2月16日(月)午後7時開演

場 所/めっきセンター 4階 会議室

出席者/37名

講 師/石川 英孝 氏 株式会社ヒキフネ 専務取締役

石川英孝氏

2月例会では、最近の我々業界において、中国を始めアジアへの製造拠点のシフトによる空洞化が大きな問題として取り上げられておりますが、冷戦終結後、東欧諸国へのシフトにより同様の経験をしている欧州のめっき企業を視察してきた十日会会員である石川英孝氏に、欧州企業、特にドイツのめっき業について、話を伺いました。

講演では、ドイツのめっき業者「AHC社」と、ポーランドのめっき業者「ヘフラ社」を比較。AHC社はさまざまなマスキング法による部分めっきを行っている会社で、年間売上高約140億円、社員数205名。めっき加工の他に、めっき薬品、めっき装置等を手掛けており、工場内に人が少ない事が印象的であった。マグネシウムの化成処理、陽極酸化を展開中との事である。一方、ヘフラ社は銀食器、テーブルウエアへの銀めっきを行っており、年間売上高3億円、社員数130人。スターリングシルバー上に光沢と硬さを出すために銀めっきを行っている。従業員の給与は月額約6万円程度とドイツの約6分の1である。このため、安い労働力を求めて西欧から東欧、特にポーランドへの生産拠点のシフトが多く、中国への進出もある。これらに対応するためにドイツのめっき業者は、行程数を削減してコスト減を目指すとともに、めっき加工以外の事業を手掛けたりしている。また、めっき業者とユーザーとの連携が進み、例えば薄板物に凸部をつけるなど、めっき行程を考えた設計がされている様である。 ISOへの取り組みは、ISOが英国の発祥であるため、ヨーロッパではISO取得は当たり前の事である様で、工場にも名刺にも認証取得についての表示等は見られなかった、との事である。

また、司会を担当した斉藤副会長から、アメリカのめっき企業についての話があり、アメリカではISO14000の取得が進んでいない事、めっき企業数が日本と同様に減少している事などを解説。また、ヨーロッパとアメリカとの比較など、非常に興味深い話を聞くことができた。


十日会旗
ホーム-十日会って何-事業報告-今後の予定-役員紹介-会員名簿
日本鍍金協会-Q&A-グルメ-入会案内-ご存知ですか?